# 58 : 膣脱・子宮脱整復手術 / 【出産後の膣脱・子宮脱】
今回の症例は出産後にお尻から何か出てきたという主訴で猫ちゃんが来院しました。
お尻を確認すると、外陰部から腫れた膣と子宮が脱出しています。
外科手術にて膣脱・子宮脱の整復を行うことにしました。
膣脱・子宮脱整復手術
左側の子宮(黄矢印先)が入り込んでいます。
子宮を引っ張りお腹の中に戻していきます。怒張した血管も存在するので慎重に扱います。
無事に正常な位置まで子宮が腹腔内に戻すことができました。
定法通り、卵巣と子宮を摘出しました。
術後はお尻の外観も問題ありません。
まとめ
膣脱は発情前期から発情期に起こりやすくなります。また今回のように分娩後や便秘によるいきみでも起こることがあります。
軽度の場合は自然に引っ込むことも多いですが、今回のように子宮脱まで起こしている場合は外科手術が必要になる場合があります。
膣脱・子宮脱の予防は子宮と卵巣を摘出することです。出産の予定がないのであれば、避妊手術が推奨されます。
獣医師:林 敬明
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