# 78 : 犬の中足骨骨折整復手術 / 【足の甲の骨折】
中足骨とは人間の足の甲にあたる場所の骨です。骨折の原因は主に、落下事故や、飼い主さんに踏まれたり、ドアに挟まれたりすることで起こります。
後肢は第3・4指(人での中指と薬指)で体重負荷を担っています。この部位を骨折すると体重がかけれなくなるので外科手術が適応になります。
今回の症例は3歳のポメラニアンです。
ケージに足が挟まってしまい、その後から右後肢を挙上しているとの事で来院されました。
レントゲン写真です。
右後肢の中手骨が螺旋状に骨折(黄丸)しています。
活動性が高いワンちゃんだったため、外固定をしてのケージレストが困難との事で外科手術をさせて頂く事になりました。
中手骨骨折整復手術
今回は体重が4.4kgで、骨幅は約3.6mmだったため、1.1mmのスクリューを使用してプレート固定をする事にしました。
術中の写真です。骨折部位(白矢頭)が見てわかります。
術中に歯科用レントゲン装置で撮影をして、プレートの設置場所の確認をしています。
術後のレントゲン写真です。
まとめ
小型犬の中足骨(足の甲の骨)はとても細いので、わずかな衝撃で骨折してしまう可能性があります。
飼主さんに踏まれて骨折してしまう事が多いのでお気を付けて下さい。
獣医師:林 敬明
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